トマトを食べたら変な味や匂い(苦み、薬品臭、舌がピリピリするなど)がありました。農薬の影響ですか?
トマトの異常な味やにおいは、農薬の影響ではなく、主に以下の2つの原因が考えられます。
トマトに含まれる「苦味成分」の影響
トマトには「アルカロイド」という苦味成分が含まれています。通常は生育とともに減少しますが、天候不順などで残ることがあります。外見では分かりませんが、食べると苦味・薬品臭・舌のピリピリ感を感じることがあります。この苦味成分は微量なので、食べても問題ありません。
「アルコール発酵」の影響
トマトが過熟になると、「アルコール発酵」が起こることがあります。これは腐敗ではなく、実に含まれる糖分が酵母の働きによって、エタノールと炭酸ガス(二酸化炭素)を生成する現象です。食べるとアルコールや薬品の匂いを感じる他、炭酸ガスの影響により舌のピリピリ感を感じることがあります。メロンや梨、いちごなどでも起こる現象で、食べても問題ありません。